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神さま仏さまの復興─被災文化財の修復と継承─

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今年、もっとも“よかったなぁ”と感じたミュージアムの展示は、東北歴史博物館で開催中の「東日本大震災復興祈念特別展 神さま仏さまの復興─被災文化財の修復と継承─」
東日本大震災で損傷した仏像や神像の修復が地域コミュニティの努力で続けられ、支えとなってきたありようをくっきりと表し、かつ、暖かい気持ちにさせるのてす。
会場を圧する登米市横山大徳寺不動明王像は、12世紀に奥州藤原氏が勧請し、恐らく南三陸の浜で座礁しながらも、横山峠を越えて内陸と沿岸を結ぶ要衝の横山に鎮座したと想像されるのですが、時の権力者が滅んでも地域の人々の支えとして、800年も守られてきた姿に感動を覚えます(他のお像も同様です)。
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本日は、文化庁の川瀬由照氏果(文化財調査官)の「文化財としての仏像修理─横山不動尊の修理と展示を記念して─」という講演があり、仏像修理痕跡からみる仏像の由来と修復の過程を垣間見ることができ有意義でした。会場には神さま仏さまを守り伝えてきた各地域の方々が最前列に多くいらっしゃったことは印象的でした。
会期は1月13日まで 詳しくは、東北歴史博物館の公式HPをご覧ください。
展示-展示一覧-展示案内 | 東北歴史博物館 TOHOKU HISTORY MUSEUM
お勧めは展示図録(1000円)ビジュアルなカラー図版、かつ分かりやすく展示のあらましと趣旨が表されています。仙台藩第13代藩主、伊達慶邦が嘉永5年(1851年)の沿岸部巡検のもようを絵師に描かせた「御領内名所図会」「伊達慶邦巡検図絵巻」(本来は一組か)など貴重な記録が掲載されている。仏像では、唯一、横山不動尊のみが輝かしく描かれいて、その信仰のほどがしのばれる。さらに先の志津川では今も眺望の見事な黒崎山から湾を一望したり、盛んな養蚕・製糸業のようす(釜で繭を煮たり、糸を操る)を視察しています。
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