来た!東北学院大学文化財レスキュー展in仙台 牡鹿半島のくらしを未来に伝 - JIEN記の進化版
どこが進化したか 昨年はjien記1106のように浜の民俗の「混沌」の魅力
東北学院大学民俗学実習文化財レスキュー班の聞き取りが添えられており
それを見ながら、メモを手にした文化財レスキュー班の方(写真左)とお話ができるのてす
肥ひしゃくか潮汲み用のひしゃくか意見の分かれるものは両論併記で興味が尽きません。
このような意味ありげな表紙のノートを開くと聞き取りが現れます。
分かりやすく興味深い聞き取りのまとめに引き込まれます
展示の趣旨が黒板に書かれて大学生らしいです
昨日は脱塩処理のデモンストレーションもあったとのこと
保存処理が終わったものも展示されています。
●会期はなんと13日まで この機会をお見逃しなく
正確・詳細な内容は主催者のK先生のブログをご覧ください
「この催しは、この牡鹿半島のくらしを物語る民俗資料を展示し、文化財レスキュー活動について知っていただく展覧会です。しかし本当の目的は、それらがかつてどのようなくらしの営みのなかで使われてきたか、インタビューによって情報収集をすることにあります。
モノだけ残せば文化財レスキューとは言えません。そこに一人ひとりのくらしの風景が投影され、今を生きる私たちと救い出された文化財がつながっていくことで、新たな意味が生まれていく。そうした第一歩としてこの展覧会を企画しました。」(下記ブログより)
牡鹿半島のくらし展in仙台(@せんだいメディアテーク)1月10~13日開催します!: ドンキホーテとハムレット
土曜の朝一におじゃましたのですが、各所で語らいの風景が...いいです。
南三陸では「いしゃり」、宮古あたりでは「いさり」というタコ捕り具
語源は「石やり」だったのかなぁ
「いしゃり」から「海童」の旅 - JIEN記
こちらもおすすめ 『更地の向こう側』
更地の向こう側
「東日本大震災による大津波で62世帯中54軒の家が流された宮城県気仙沼市唐桑町の集落「宿」(しゅく)。過去にも津波の被害をうけながら、港町として発展してきた歴史を聴き取り、更地の向こう側にある未来を見通す。」(かもがわ出版の説明)
東北学院大の別チーム「東北学院大学トポフィリアプロジェクト」による
トポフィリア!?
東北学院大学トポフィリアプロジェクトは、同大学の学問領域を超えた若手研究者による研究・調査プロジェクト。「トポフィリア」とは「場所への愛」の意」(同上説明より)
- 作者: 東北学院大学トポフィリアプロジェクト
- 出版社/メーカー: かもがわ出版
- 発売日: 2013/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
やや暗いせいかちょっと目立たないが、さらに「蒲生の原風景」コーナー
こちらは東北学院大の斎藤善之先生の調査
東北学院大学は、東日本大震災に対して実に多面的な活動をしています
「平成24年度は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災を鑑み、『震災・原発に関わる研究または知的支援活動』をテーマに、「東北学院大学における、震災に関わる創造的かつ領域横断的な知的活動を活性化する」、「この活動によって、被災地域の復興に寄与する」ことを目的として、10の研究プロジェクトがスタートしておりますので、ご紹介いたします。(助成期間:平成24年度は平成25年3月31日までとなっております)
この10の研究プロジェクトでは、東北学院大学の教員、他大学の教員を含めて56名が参加、人社系から理工系の教員までそれぞれの研究分野の教員が集結し、まさに総合大学ならではのクロスオーバーさせた研究プロジェクトと言えるでしょう。今後も被災地にある総合大学として、このような側面からも復興活動に取り組んで行きますので、よろしくお願いいたします。」(下記HPより)
ぜひうまく構造化して相乗的な効果を発揮してほしいものです。
【最重要】被災地の総合大学としての役割・知を結集し復興へ!東北学院大学研究者の学部横断研究プロジェクト『震災・原発に関わる研究または知的支援活動』が始動 - 東北学院大学災害ボランティアステーション
思い出します仙台市蒲生の今─震災から1年余 - JIEN記
『文化庁被災ミュージアム再興事業 一人ひとりのくらしの風景がみえてくる─東北学院大学「牡鹿半島のくらし展」─(発行:東北学院大学博物館)の冊子をいただきました。
いままでの軌跡と趣旨が簡潔にまとめてあります。
(巨大な生け簀)
最終日13日の夕方の様子 お客さんは1200人を越えたとこと(展示は夜9時まで)
↓ユーチューブにアップされてました。
加藤先生 「今後は、(原地で)移動博物館などを企画..地域の活動として受け継がれるように」
期待します(もちろん なにかご協力できることがあればなんなりと)。