大震災三年一か月

復興の意味「現代の人間たちは大きなシステムに依存して生きる社会をつくりだした。
ところが、その巨大システムがいまでは、文明の災禍を発生させるようになった。・・
(その巨大システム社会を復旧させるのか)
 人間たちの等身大の関係が主導権を握れるような社会を再創造するのかを、問わなければならなくなった」
 (内山節『文明の災禍』 2011.9)

「歴史の中に、いまを考えるための材料が潜在することを信じながら
これまでの研究実績の一端をお示しする」(「歴史にみる震災」図録 ごあいさっ)
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歴史にみる震災国立歴史民俗博物館企画展示
企画展示|展示のご案内|国立歴史民俗博物館
◎関連リンク─岩沼市高大瀬遺跡
高大瀬遺跡現地説明会─東日本大震災・慶長・貞観津波堆積層 - 縁果翁記

岩沼市高大瀬遺跡 説明資料
荒井広瀬遺跡(仙台市)─2000年前の地震地割れ痕跡 - 縁果翁記
◎図録
通信販売


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内山節『文明の災禍』
「日本の伝統的な共同体は、自然と人間の、生者と死者の共同体としてつくられていたことを
想起する必要がある。
自然と人間がどのよう関係を結ぶのか
生者と死者=自分たちの生きる世界をつくった先輩たちとどのような関係を結ぶのかが、復興の基盤にならなければいけないのである。
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                         (南三陸町戸倉 201401)
「なぜなら、これらの関係を通して、無事な人間の存在をつくりだしてきたのが、日本の社会だからである。」
同感。しかし、現実の復興は、かなり違った方向に導かれてきているのではないか。

文明の災禍 (新潮新書)

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