大川小学校の教訓に学ぶ─津波から命を守るために

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                   (大川小学校を望む 裏山のすそにて2012)
震災最大の悲劇といわれる大川小(石巻市)に行ってみて、なぜ裏山に避難できなかったのだろうか、長年の疑問でした。

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                         (大川小学校2012.2.11)
石巻市長面・釜谷の今─震災から11か月 - JIEN記
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ふんばろう東日本支援プロジェクト代表の西條剛央さん(仙台市出身)著の
津波から命を守るために─大川小学校の教訓に学ぶ』が届き、一読して、多くの疑問が解けるとともに、「教訓」としての指針を得ることができました。
構造構成主義を提唱し、東日本大震災支援に活躍した西條剛央氏は「あとがき」でこう述べています。
津波はいつかかならずやってきます。この冊子は津波から命を守り、二度とこうした哀しみをうむことがないよう、上述した研究論文(「大川小学校の“悲劇”は、なぜ起きたのか」『構造構成主義研究』)をもとに作成したものです。」
この極めて有益な冊子を多くの方に読んでいただき、活用をお勧めいたします。
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「スマートサバイバープロジェクト
津波から命を守るため、逃げる勇気と備える力を育む「スマートサバイバープロジェクト」では、特に74名の児童が死亡、行方不明となった大川小学校に関する研究をもとに、再び必ずやってくる津波により同じ悲劇が起きないよう、冊子『津波から命を守るために 大川小学校の教訓に学ぶQ&A』を作成しました。冊子の公刊に寄せては、津波防災の第一人者・群馬大学の片田敏孝教授のご推薦をいただくこともできました」(下記HPより)
◎ダウンロードできます↓
スマートサバイバープロジェクト — ふんばろう Wall Paper

・ふんばろう東日本支援プロジェクトHP
ふんばろう東日本支援プロジェクト

【参考】
・地形状況などが詳細に調べられています。
大川小学校の裏山再訪(その1)、午後0時: 被災地の神社・寺院の状況
・2012.3 NHKスタジオパークHP
スタジオパーク 「東日本大震災1年・大川小 得られた教訓は」 | 解説委員室:NHK

あのとき、大川小学校で何が起きたのか

あのとき、大川小学校で何が起きたのか

大川小学校事故検証報告書


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生徒たちが目指した橋のそばにある魚貝類の供養塔(2012)
西條剛央氏の新刊『思想がひらく未来へのロードマップ』
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思想がひらく未来へのロードマップ (構造構成主義研究)

目次
第1部 特集・思想がひらく未来へのロードマップ(原発問題の考え方/ ポスト3.11の社会、どうしたらよくなるか?/ ヘーゲル精神現象学』からみたポスト3.11の風景 ほか)
第2部 論文(「生き方」の相互承認をめざして―構造構成主義(構造構成学)における目的‐情動性の相互連関規定性についての考察/ 芸術解釈の妥当性をわかちあうために―構造構成的芸術解釈論/ 音楽療法研究における音楽のとらえ方をめぐる信念対立の構造の解明―契機‐志向相関的音楽論の定式化を通して ほか)
第3部 参加体験記・書籍紹介(やらなきゃゼロだった。―「冬物家電プロジェクト」リーダーが見た「ふんばろう東日本支援プロジェクト」/ 2500人のボランティアがたった1つのゴールを目指す―ふんばろう東日本支援プロジェクトの舞台裏/ マネジメント/ボランティア―多様な個性を生かす組織づくりのために ほか)
構造構成主義シンポジウムで考えたこと:閉塞社会を打開する方程式とは? | 西條剛央のブログ:構造構成主義 - 楽天ブログ
システムを時限制に” なるほど!

付記
西條さんが代表をしているふんばろう東日本支援プロジェクトは、このたび“コンピューター界のオスカーともいわれる”アルスエレクトロニカ賞というデジタルコミュニティ部門の最優秀賞を受賞されたとのこと、まことにおめでとうございます。そして同団体は、発展的解消を遂げ、基金をもとに各ブロジェクトが独立するとのこと。さて、どのように協力したらよいのか思案中です。。。
おもえば、南三陸の西條さんはじめ、幾人もの西條さんのお世話になっております。
ご縁に感謝
南三陸町水戸辺川流域の「慶長大津波」伝承地踏査─『戸倉路のつたえ-語り継ぐ津波の道標-』に寄せて - 縁果翁記
西條實短歌集 ─大震災を越えて南三陸に生きる - 縁果翁記

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               合掌          (大川小学校2012.2.11)

付記
逃げる勇気と備える力を 大川小教訓冊子に | 河北新報オンラインニュース
なぜ10万人がリーダーに頼らず自律的に動けたのか?──未曾有のボランティアチーム「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の挑戦 | ベストチーム・オブ・ザ・イヤー