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『死者の花嫁─葬送と追想の列島史─』 「日本文化論」の常識を超えて

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死者の花嫁 葬送と追想の列島史

佐藤弘夫氏の新刊『死者の花嫁─葬送と追想の列島史』
「震災によって社会に生じた巨大な亀裂の隙間から
異形の時代としての近代がその姿をあらわにしている。
いま大方の人間は、もはや根源的な絶対神を信じてその救済の摂理に身をゆだねることはできない。
死者との穏かな共存の時代を再現することも不可能である。
しかし、そうした時代がかって実在したことを自覚することによって
みずからの立脚する地平を相対化することはできる」
(第七章 「目に見えぬものたちと生きるより」)

室町時代熊野比丘尼が廻国して絵解きした「熊野観心十界曼荼羅」(宝性寺)の表紙。
縄文時代から現代に至る葬送の在り方などから探る死生観の変遷
そこから「現代人の不幸」が浮かび上がってくる
筆者がいうように「ヘイトスピーチが飛び交うグロテスクな現代」カミや死者とともに生きてきた日本人の心性史から考えさせる「日本文化論の常識」を超えた好著。
ぜひ、皆様のご一読を勧めます。
今度は、アイヌ文化と南島文化を視野に入れた「葬送と追想の列島史2」を読んでみたい。
川倉賽の河原地蔵尊/青森県五所川原市(金木町) 霊体が息づく津軽 Kawakura sainokawara jizouson in Gosyogawara city. Tsugaru where ghost lives. Soul of Tsugaru.
「死者の花嫁」の舞台 川倉地蔵堂(青森県五所川原市)

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(「迎え火を焚く」)
「目に見えぬものを大切にし、それとの交流によって心を豊かにする術を心得ていた、
かつてこの列島に生きていた人々の内側に通ずる扉が、少しだけ開かれたような気がしたのである。」
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