東日本大震災を契機に津波災害跡の考古学に正面から取り組んだ数少ない研究者の一人、斎野裕彦氏の『津波災害痕跡の考古学的研究』が刊行されたことを喜ぶ。文献にのみ頼る方法は文献以前・無記録地帯には及ばない。
このような研究が切磋琢磨・ディスカッションされるとともに、続々と出版され歴史学、防災に役立つことを願う。
そしてもっと一般に分かりやすいアピールの手法も試みていくべきだ。
津波災害痕跡の考古学的研究
みやこ鳥
津波災害痕跡調査研究法 考古学と関連分野の連携(斎野裕彦 )
http://archaeology.jp/about/award/saino2012.pdf
仙台平野中北部における弥生時代・平安時代の津波痕跡と集落動態
NPO ゲートシティ多賀城
柳澤和明氏「貞観地震・津波からの陸奧国府多賀城の復興」
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敗戦や大震災の痛切な思いを次代にしっかり受け継ぐことが必要だ。