おすすめ企画展示─噴火と震災・復興を考古学する

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火山灰から社会をよむ─10世紀の火山噴火と北東北
10世紀の十和田火山と白頭山(中国・北朝鮮国境)の大噴火にみまわれたき北東北を考古学する(岩手県立博物館)。
ありそうでなかった、震災以後の研究を取り込んだとてもいい企画、多くの人に観てほしい。
「10世紀前半、2つの大きな火山噴火が北東北を襲いました。青森・秋田県境にある十和田(十和田湖)と、中国・北朝鮮国境にある白頭山の噴火です。
しかし災害の全貌は未だに不明です。本展では考古学の視点からこの謎に迫ります。
第1章「火山『十和田』と『白頭山』」
過去2000年間に起きた火山噴火の中で、国内最大級の「十和田」と世界最大級「白頭山」。その概要を解説します。
第2章「遺跡に残る噴火の爪痕
北東北各地の遺跡に残る「十和田」と「白頭山」の爪痕。10世紀前半に刻まれたそのありさまをご覧ください。
第3章「火山灰から社会をよむ方法」
遺跡で見つかる火山灰から「災害」の様子をよみ、背後に社会を透かしみる。その方法に焦点を当てます。
第4章「巨大噴火と地域社会~さまざまな復興のかたち~
続けざまに起きたふたつの巨大噴火に人々はどう対応したのか。噴火前後の社会を比較し、その謎に迫ります。」(岩手県文化振興事業団HPより)
東北大学総合学術博物館のすべて Ⅷ 「中国・朝鮮国境の大活火山 白頭山の謎」 日本で見つかった白頭山の灰
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イベントも大いに宣伝してほしい(公益財団法人 岩手県文化振興事業団HPより)。
火砕流が発生したら→「とにかく高いところへ!」 (解説冊子より)
日本海をはさんで10世紀に相次いで起こった二つの大噴火の年月日 --十和田湖と白頭山-(早川由紀夫・小山真人)
なにがおきるかわからない大地動乱の時代に入ったのでしょうか。

東日本大震災は「十和田湖・白頭山噴火」の前兆か? - にじ魂
http://www.iwanichi.co.jp/ken/6695.html


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「震災復興」と「遺跡」
①震災復興に伴う発掘調査で分かったこと ②貞観地震(869年)の復興瓦を生産した仙台市与兵衛窯跡等
阪神淡路大震災の調査例(パネル展示)
全国各地から派遣された発掘調査員による調査。いろいろなドラマと成果があったはず...
ギャラリートークなどで職員と話しながら、理解するのがよいと思う。
岡山県古代吉備文化財センター 東北の大地からの便り
(多賀城市埋蔵文化財センター)
・オールカラーパンフレットが置いてあります。
※会場内撮影禁止とのこと(表示は見当たらなかったですが)
震災復興と貴重な文化財を次世代へ~企画展「震災復興」と「遺跡」開催中(多賀城市) - 宮城県復興応援ブログ ココロプレス




ギャラリートークの機会は限られていますので、学芸員の解説映像を使ってみてはいかがでしょうか。
d.hatena.ne.jp



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               今日の空見ましたか

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