初夢─「世界連邦」と震災ミュージアムの実現

f:id:tentijin8:20090228091457j:plain (仙台榴岡天満宮の梅 2009)

新年おめでとうございます

今年の初夢は「世界連邦と震災ミュージアム」です。
小さいころ21世紀になったら、「地球連邦」とか「世界連邦」ができて、戦争が無くなる(宇宙人と戦う地球防衛軍とかはありますが)という夢を描いておりましたが、結果はみごとに違う世界となりました。各国の軍事力は増大を続けています。
これは、私の「国家」幻想の魔力と欲望を特徴とする人間の本性が掛け合うという認識に至ってなかったからでしょう。
しかし、「世界連邦」という名前を付けて「世界連邦日本」「世界連邦シリア」というだけでも、「国を守る」ことを先頭に掲げる為政者や人々の気持ちが少しづつ変わってくるような気もします。各国の為政者が「そうしましょう」というだけでできそうな気もする初夢でした。
世界連邦運動 - Wikipedia
「人類は、いま、緊急に解決せねばならない課題に直面しています。は、次ぎの三つに集約できます。。
1.戦争
2.環境破壊
3.経済的格差

これらは切り離せない問題です。ここに人間と自然の関係、人間と人間の関係が集約されているからです。そして、これらは国家と資本の問題に帰着します。国家と資本を統制しないならば、われわれはこのまま、破局への道をたどるほかありません。」(柄谷行人『世界共和国へ ─資本=ネーション=国家を超えて』2006)

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)

f:id:tentijin8:20160102124252j:plain
震災直後から「震災ミュージアム」を造って、歴史・防災の拠点とすべきだと考えました。これは、「中越メモリアル回廊」という実績ある具体例があるので、できそうに思ったのですが、現実はそうでもありません。

各県沿岸部の「メモリアルパーク」構想は、あるものの、多種多様な機関が収集した東日本大震災及び関連資料と情報(震災遺構と連動し、多様な現物資料を核として)が、いつだれでも観ることができて、防災意識を高め、具体的な対策を立てたり訓練する拠点的施設が必要だと考えます。これは初夢というよりなんとか実現したいものです。
個人的には石巻陸前高田市福島市などの施設を結び石巻か仙台(メディアテークのデジタル情報と連動)をコアとするのがよいのかと思っています。
f:id:tentijin8:20160102132238j:plain
(中越メモリアル回廊を構成する各館)
各県の県知事さんや大学が集まって協議し、政府が資金援助すればできそうな気がします。そして、オリンピックが近づいた来る今、このような施設の必要性は高まりつつあるのだと考えます。


・戦争について
巻頭法話(107)戦争は愚か者の見せ場です 2004年1月