加藤幸治先生(民俗学)の『 復興キュレーション』
復興キュレーション - 語りのオーナーシップで作り伝える?くじらまち? (キオクのヒキダシ2)
復興キュレーション
「震災前と今を結び直す空間づくり。 町に生きる声が響き合う企画展の取り組みと、次への提言。 大震災後、コミュニティの「絆」や「記憶」の継承が盛んに論じられてきました。しかし、震災経験の違いだけでなく、人生経験の多様さをもった牡鹿半島というフィールドにあって、着目すべきは個人が紡ぎだす物語です。そのとき重要なのは、コミュニティよりも「ライフ」。つまり、ひとり一人の人生の営みや、生活の実感に対する真摯なまなざしです。 フィールドワークで、わたしが最も大切にしたいことは感受性です。相手の人生やくらしの営み、なりわいへの誇りなどの語りのうちにひそむ、人々が大切にしたいものへ深い共感を抱くこと、そしてそれをおもんばかることで見出す問いこそが、「復興キュレーション」の軸をなすものです。 」(Amazon紹介記事より)
shahyo.sakura.ne.jp
(2011.6鮎川)
「本書の副題は「語りのオーナーシップで作り伝える“くじらまち”」としています。
(中略)「語りのオーナーシップ」とは、正確には「語りのローカルーオーナーシップ」と表記すべきですが、要するに地域の人々が「思い出を語れること」の価値を人々自身が認識することです。「所有」と訳されることも多いこの言葉を、わたしはあえて「当事者意識」と読み替えました。津波の被災地では、次の災害へのリスク軽減から設定される安全なエリアに移住するか、地域外に出て生活再建を行うかを選択しなければなりません。住居が残った地区においても、社会的にも経済的も大きく変化せざるを得ない地域の復興過程において、さまざまな選択を迫られます。ポスト文化財レスキュー期は、地域に残るにせよ、転出するにせよ、人々の地域に対する特別な思いが動揺する過程です。「語りのオーナーシップ」と寄り添う研究者の役割としては、専門分野の知見に基づいて一方的に地域のくらしの特色を説明するのではなく、地域の人々のローカルな価値に対してより情報を充実させたり、意味づけを行ったりするような役割があります。」 (本書より)
(2011.6鮎川)
「くらしの営みが、ひとつのまとまりを持った集落やコミュニティによって継承されるという理解は、日本社会に根深く浸透しています。東日本大震災における報道等で繰り返し賞賛された、東北地方の素朴で親密なコミュニティ像は、民間伝承や民俗芸能を守り伝え、強固な結束によって、ガマン強く営まれてきたというイメージに根ざしています。しかし、これまでの研究におても、またわたしたちの聞書きにおいても、この地域の社会の営みはそのイメージとはかなり違ったもののようです。牡鹿半島の人々のくらしは、閉鎖的で保守的なものでは決してなく、むしろその真逆の性格を色濃く持っているのであり、ダイナミズムこそ地域の活力となってきたものです。」(本書より)
lafiesta.cocolog-nifty.com
加藤幸治先生
ドンキホーテとハムレット
tentijin8.hatenablog.com
希望のしるし-学生たちの文化財レスキュー - 政府インターネットテレビ
- 作者: 加藤幸治,加藤伸幸
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2012/10/05
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book.asahi.com
そして東北学院大学民俗学専攻出身の
我妻和樹監督
「防災ボランティア 灯りの会」よりお知らせです。昨年上映会を行いましたドキュメンタリー映画「波伝谷に生きる人びと」。
今年はその続編となる「願いと揺らぎ -震災から一年後の波伝谷に生きる人びと-」のチャリティ上映会を行います。
・「願いと揺らぎ -震災から一年後の波伝谷に生きる人びと-」チャリティ上映会
監督・撮影・編集:我妻和樹 ※本上映会限定の特別版になります。
日時:2017年3月9日(木)18:00~21:00(受付は17:30~)
会場:としまセンタースクエア
(豊島区庁舎1階/豊島区南池袋2-45-1)
主催:防災ボランティア 灯りの会
共催:豊島区
後援:豊島区民社会福祉協議会/東京サンシャインライオンズクラブ/
東京中小企業家同好会豊島支部
協力:大正大学/西巣鴨中学校地域サポートクラブ/
エコたわしで復興を応援する会/豊島区北大塚 青伸会
映画公式フェイスブック https://www.facebook.com/hadenyaniikiruhitobito
上映会は事前申し込み制で、一般1000円(当日支払)高校生以下無料です。
お問い合わせはメール akarinokaitokyo@yahoo.co.jp または豊島区防災危機管理課へTEL 03-4566-2572 までご連絡下さい。
収益は全て南三陸町へ寄附させて頂きます。
我妻和樹監督による舞台挨拶などもあります。多くの方のご来場をお待ちしています。」(下記HPより)
blog.goo.ne.jp
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