東日本大震災の津波で831人が死亡・行方不明となったという南三陸町。東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」が10月1日に開館し、道の駅「さんさん南三陸」としてオープンした。本日は連休初日で開館から大勢の人々で賑わっていた。
隈研吾氏が設計した震災伝承施設「南三陸311メモリアル」の景観がとても美しい。復興事業の集大成とされる中橋(なかはし)、防災対策庁舎跡と一体となった3.11を偲び防災を学ぶ施設が見事に完成したことを喜びたい。
期待した震災伝承施設「南三陸311メモリアル」は意外に展示室が狭く、特に「ラーニング」上映シアター前の展示室は見学客がぎっしりと滞留していた。室内は黒色壁に灰色の細かな字と画像の展示が並んでいて老人には見にくい。全て撮影禁止となっているとのこと。仙台市の荒浜小学校などの震災遺構施設(下部参照)は写真がオープンで沢山の人に宣伝し、多くの人に来てもらうスタンス。ここも南三陸町の山・里・海を表現した(町民や交流者には上映施設だけでなく無料空間で表現すべき)外と繋がるようなもう少し広い空間にしてほしかった。同じ建物内のポータルセンターや志津川駅との連携や誘導が必要と感じた。311メモリアルだけではなく、全体の運営プログラムと支えるスタッフ、ボランティアの輪が広がってほしい。
また、フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー氏のアートは一切キャプションがなく、長辺が奥まり暗いので説明する人がいない時はほとんどの人が通り過ぎて行く。予約してチケットをとったがレギュラーとショートの二段階料金となっており希望時間にはレギュラーがとれなかった。隣の人と話し合うタイムが映像中に表示されることが1分×2回(ほぼ連続)あったがカップル同士でしゃべるようになりがちなので会話ができず残念。ここはスタッフのリードが必要であろう。
最大級の津波が来た場合、この一帯も浸水区域なので避難経路を確認しておくことが肝要。
極めて多数の犠牲者を鎮魂し、防災を心に刻む一帯の整備が完成したことを祝福したい。
字が小さすぎて見えない碑があった。
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【追記】
東日本大震災津波の時に「327名と犬2匹」を救ったという震災遺構「高野会館」は公的に(防災対策庁舎跡のように)きちんと保存整備すべきではないだろうか。そして、長く有効に活用するためには震災復興祈念公園と一体となった公的運営が望ましい。
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南三陸の歴史遺産は里山海辺にあり。
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【朗報】
苔むした碑も鮮明に蘇る革命的なアプリ誕生!
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