入の沢遺跡で何が起きたか─栗原市文化会館9.21・22

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【アジア流域文化研究所公開シンポジウム】古代倭国北縁の軋轢と交流
大和王権が日本列島で最初の広域支配体制を広げる4世紀の頃。
大和と同じ暮らし方をする人々が北のはずれに深い壕と材木塀で防御を固めた大きなムラを作った。
しかし、ムラは火事に遭い放棄された。
大切な鏡や装身具、鉄製品までもが遺跡に残された。
栗原市入の沢遺跡でいったい何が起きたのだろうか。

(ちらし文より)
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辻秀人 プロフィール(東北学院大学)
入の沢遺跡─南北文化のクロスロード─保存要望書(宮城県考古学会)と高尾山古墳 - 縁果翁記
この遺跡 残さずどうする─入の沢遺跡と高尾山古墳(松木・磯田氏の記事に寄せて) - 縁果翁記
入の沢遺跡現地説明会─4世紀ヤマト文化北辺のタイムカプセル - 縁果翁記
「■日時:平成27年9月21日(月)~9月22日(火)
 ■会場:栗原文化会館

 日本列島では、3世紀中頃に前方後円墳が出現し、4世紀のうちに南は九州志布志湾沿岸、北は宮城県北部まで広く分布するようになります。前方後円墳大和王権によって作り出されたもので、全国に急速に広がる理由は、大和王権と地方の勢力が政治的に結びつきその証として大和王権が地方の勢力に前方後円墳の築造を求めたからだと考えられています。つまり、前方後円墳の分布は日本列島で初めて広域を支配する政治的連合体の出現と広がりを示すのです。
 さて、東北地方でも4世紀に宮城県北部まで古墳が築造され、大和などと同じ生活の仕方をした集落が確認されています。つまり、宮城県北部にまで、大和王権に連なる勢力がいたのです。大和に連なる勢力はこれまで比較的順調に広がったと考えられてきました。しかし、平成26年に宮城県栗原市入の沢遺跡が発掘調査され、まったく新しい事実が判明しました。入の沢遺跡は大溝と柵木で防御された大規模な集落です。調査が進むと、竪穴住居は火災で焼失していることが判明し、小型銅鏡、装身具など通常集落では出土しない貴重な遺物が次々に発見されました。
 入の沢遺跡の調査成果はこれまでの常識を覆し、新たな東北古代史の理解を必要とすることを示しています。本シンポジウムでは調査成果をもとに入の沢遺跡でいったい何が起きていたのかを明らかにし、古代東北の新たな歴史像を求めて、出土遺物、東北北部の続縄文文化などの観点で発表、討論を行います。対 象   どなたでも受講できます
申込方法 直接会場にお越しください
受講料 無 料
主 催 東北学院大学 アジア流域文化研究所 」
シンポジウム会場栗原文化会館への交通手段

1、東北新幹線、バス利用

 東北新幹線くりこま高原駅下車
 駅前から 高速バス 仙台駅西口行き乗車 栗原市役所前下車 徒歩3分
 バスの進行方向と逆(北へ)歩き、最初の交差点(菅原ストアー前)を右折しすぐ右側
参考例1
仙台駅発 8時58分(はやて111号) くりこま高原駅着 9時20分
東日本急行高速バス仙台駅西口行き乗車9時30分 約10分で栗原市役所前下車、徒歩3分
参考例2
仙台駅発 9時43分(やまびこ125号) くりこま高原駅着 10時12分
東日本急行高速バス仙台駅西口行き乗車10時30分 約10分で栗原市役所前下車、徒歩3分

2、仙台駅からバス利用
仙台駅西口1番乗り場から高速バス金成庁舎方面乗車 約1時間栗原市役所前下車、徒歩3分
バスの進行方向と逆(南へ)歩き、最初の交差点(菅原ストアー前)を左折しすぐ道路向
 ●高速バス金成庁舎方面時刻表(休日) 
 8時10分、10時10分、11時10分、12時10分

※当日は仙台市内で「嵐」の大規模な復興コンサートがあり、宿の確保が難しいこと   が予想されます。遠くから参加される方には早めの予約をお願いします。難しい場   合は仙台市から離れた大崎市栗原市の宿泊もお考えいただいた方がいいかもしれません。」

(以上のデータは東北学院大学アジア流域文化研究所より提供協力いただきました。)
【アジア流域文化研究所公開シンポジウム】古代倭国北縁の軋轢と交流 ―栗原市入の沢遺跡で何が起きたか―(9/21~9/22)


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7.3夕焼け