敗戦の日と新型コロナウイルスの全国的「感染爆発」

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女川町 御前浜 2021.5

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御前浜 2021.5

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御前浜 近世・近代石造文化遺産3D画像 田中則和作成2021.5

戦後76年目の「敗戦の日」(日本における第二次世界大戦終結の日。ポツダム宣言受諾及び日本の降伏が国民に公表された日)。合掌。 
このたびの大雨・豪雨災害お見舞い申し上げます。
kahoku.news
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HPNHK 2021.8.15

「東京都は(8月)12日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は「陽性者が急増し制御不能な状況で、災害レベルの非常事態だ」(JIJI.COM)とのこと。菅政権はこれを受けてデルタ株の感染爆発に対する具体策を次々と、と期待したがさっぱり出てこないことに失望を禁じ得ない。コロナ感染者が連日2万人を越えるというのは脅威だが、相次ぐ自宅療養者の死亡、重症者の増加(14日時点で1563人)、通常の医療が不全という状況はまさに新型コロナウイルスとの戦いに敗戦したような国家危機的な状況と言わざるを得ない。直ちに国会を開き、総力を挙げて対処してほしい。
長いコロナ禍と豪雨・異常気象の二重災害に襲われ続けてあえぐ国民を救う責任が政権にあるはずではないか。
www.nippon.com

オリンピックとともにラムダ株も入ってきた。次の脅威も潜んている。
www.chunichi.co.jp
付記
「状況はすでに「災害」レベル、この一言に尽きます。自宅で療養して亡くなる方が出るなど、救える命が救えなくなり始めている状況です。
様々な要因がありますが、一番大きなものはデルタ株の影響です。感染力も強くなる中で、急激な感染拡大が起きている。
こうした感染拡大を迎え撃つ医療提供体制は、この1年半弱でずいぶん強化されてきました。当初に比べれば2倍近くまで病床は増えた。しかし、感染拡大のスピードが非常に速いために、追いついていません。ーーでは、どのような対策を講じる必要があるのでしょうか?
もちろん感染拡大を食い止めるための対策も引き続き重要です。同時に、医療提供体制の整備を早急に進めていく必要があります。
データを見れば明らかですが、一部の都道府県では自宅療養者や入院調整中の方が急速に増え続けている一方で、宿泊療養施設に入っている方々はほとんど増えていません。緊急事態宣言が出ているということは、今この瞬間も特措法は適用されています。それが何を意味するのか。それは特措法下であればできることがまだあるということです。たとえば宿泊療養施設や臨時の医療施設を新たに設置する。これはそれぞれの知事に権限があり、やろうと思えばできることの1つです。」(下記HPより)
www.buzzfeed.com

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女川町 御前浜 近世・近代石造遺産3DSO画像 田中則和

tentijin8.hatenablog.com

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女川町 御前浜 地蔵菩薩他3DSO画像 田中則和

東日本大震災津波で倒れた女川町御前浜の近世・近代石造遺産が再建されたのは喜ばしい(コンクリートの床でない方がよかったが)。
文化財総覧WebGIS
拙著Amazonkindle本、お陰様で高評価をいただきました。よかったらご覧ください(499円)

◎おすすめ本━東北の歴史探求

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『慶長遣欧使節 伊達政宗が夢見た国際外交』 佐々木徹

慶長遣欧使節: 伊達政宗が夢見た国際外交 (歴史文化ライブラリー 531)
仙台市博物館の特別展や市史編纂事業の成果などを踏まえ、要所に目配りした佐々木徹氏(仙台市博物館学芸員)の著。今後、「慶長遣欧使節」を語る際に避けては通れぬ本の誕生。

伊達政宗とその事績に関わる諸々の通説を打ち破る快著。佐々木徹氏の著とともに本年の仙台藩関連の二大収穫。

「日本各地の古代から現代に至る「生と死の交わる場」23を訪れ、思想史の視点から死生観の変遷が紡ぎ出される。読みやすい文章の先には、「神仏の世界」から離脱し、「死者との共存」が薄らいていくという移り変わりの果てに死後の世界が闇となった現代人への鋭い問いかけがある。
 新型コロナにより親族に看取られないこともなく逝った人々を含む1万人余の死者が増え続ける現代、多くの人々に読んでいただき、その場所を訪れ、「死者との安定的な関係の構築こそ、現代人に必要だ」という筆者の声に耳を傾けていただきたい。」